【行ってきた】(20190831)RedmineOsaka#20
こんにちは。8月最終日にRedmineの勉強会行ってきました。
この日はうちの会社の若い子も一緒に参加してくれてうれしかった!
目次
- 目次
- これに参加してきました。
- どうしてこれに行こうと思ったの?
- Talk1 Redmine 4.1 新機能評価ガイド ファーエンドテクノロジー前田さん ( @g_maeda )
- Talk2 とあるメーカーのRedmine活用事例(RedmineとTableau) - その2 Shinji Tamuraさん
- Talk3 Redmine全文検索の実際 ~330億文字を3秒以内に検索できる、サクサクなRedmine全文検索の作り方~ 株式会社島津ビジネスシステムズ赤羽根さん
- LT1 RedmineバージョンアップとともにDBMS変えてみた @ryou_soda さん
- LT2 Redmine用テーマbleuclairの紹介 @mizuki_ishikawa さん
- LT3 Redmine4系の利用が増えてきた!!プラグイン作者のドキドキな夏休み akiko さん
- LT4 (仮)Redmine on GKE KENJI TSUTSUMI( @maro_kt )さん
- LT5 『ある工場のRedmine 2019』 Redmine 4.0 にバージョンアップしてみた netazone さん
- ユーザーディスカッション
- クロージング
- 全体の感想・気づき
- おまけ
- 勉強会の様子(Twitterモーメント)
これに参加してきました。
どうしてこれに行こうと思ったの?
Redmineは開発プロジェクトで何度か使ってきたけど、
環境作ったり、運用・管理はしたことないので
勉強会を通じてそのへんのノウハウを学びたかったから。
Talk1 Redmine 4.1 新機能評価ガイド ファーエンドテクノロジー前田さん ( @g_maeda )
- 前田さん:『入門Redmine』の著者。Redmineのコミッター。
- ファーエンドテクノロジー:「MY REDMINE」というRedmineのクラウドサービス等を手掛けている会社。
発表資料
Redmine 4.1 新機能評価ガイド <速報版>内容
- Redmine4.1の新機能は4.0と同じく200件前後。そのうち40機能を説明する。
- 4.0は小改善が多数だったが、4.1は目を引く新機能が多め。便利な新機能が多く取り込まれている。
- 4.1を取り込むメリットは大きい。
気づき・メモ
4.1の新機能、便利なのが目白押し! 色々聞いた中で以下が特に便利そうだった。
- クリップボードからの画像ペースト機能
- メール通知で宛先がチケットを更新した人の名前が出る
- 親子チケットを紐づけてインポートできる
作業時間とか、期日まであと○日とか「この情報も一緒に見えたらいいのに」が
一か所に集約して表示されるようになるのって助かるよね。
Talk2 とあるメーカーのRedmine活用事例(RedmineとTableau) - その2 Shinji Tamuraさん
発表資料
とあるメーカーのRedmine活用事例(RedmineとTableau)
内容
- 関西Tableauユーザ会の理事の人。今年から情シスに。
- 社内外すべてて約30サイトでRedmineを使っていて、管理されている。
- Redmineだと可視化が弱い⇒Tableauと連携して可視化することで管理・分析をやりやすくした。
気づき・メモ
Redmineに登録したデータで分析とかをするとき、確かに可視化が弱い。(グラフに出したりとかができない)
エクスポートで引っこ抜いてExcelでピボットとかを使って分析・・・が主なやり方になると思ってたけど
Tableauで連携とかできるんや!、と目からウロコだった。
Redmineもデータベース持ってるから直接つなげばいちいちCSVとかに落とさなくても
リアルタイムで分析とかできるなーという気づきを得ました。
Talk3 Redmine全文検索の実際 ~330億文字を3秒以内に検索できる、サクサクなRedmine全文検索の作り方~ 株式会社島津ビジネスシステムズ赤羽根さん
発表資料
Redmine全文検索システムの実際 - Speaker Deck
内容
- 自社のRedmineのチケット数がとてつもない量になっていて、標準のSQLLike検索ではパフォーマンスが出ない。
- 330億文字を3秒以内で検索できる全文検索を作ってオープンソース化する。
気づき・メモ
相当な無茶ぶりなオーダーを見事実現してしまう手腕、素晴らしかった。技術者の鑑。 発表トークが素晴らしかった。きっちりわかりやすく説明しつつ笑いもとる(笑)
LT1 RedmineバージョンアップとともにDBMS変えてみた @ryou_soda さん
- Redmine.tokyoのスタッフ
- インフラ系エンジニア&マネージャ
- 趣味は技術的人柱と監視、ガジェット
発表資料
RedmineバージョンアップとともにDBMS変えてみた.pdf - Speaker Deck内容
- Redmineのバージョンアップ(3.4->4.0)。と同時にMariaDB10 -> PostgresSQL11へ移行。
- 移行後、監視してみた。グラフの変化っぷりがすごい。70000ms -> 4000msにまで改善
- サーバリソースもCPU使用率が下がっている。空きメモリも増えた。(フルスキャンが減ったから)
- ユーザにやさしい機能多いので、Redmineは4.0にあげたほうがいい
- DBはPostgresがよい。速度面でもRedmineの既知の問題でも。
- pgloaderで移行してうまくいった。
LT2 Redmine用テーマbleuclairの紹介 @mizuki_ishikawa さん
発表資料
bleuclair theme - Speaker Deck
デモサイト
bleuclairのソース(GitHub)
内容
- farend_bleuclairの紹介。
- Redmineのデフォルトの見た目は使いづらい⇒テーマを適用すると使いやすくなる。
- bleuclair:フランス語で「水色」。寒色系。
- 日本語フォントを優先。メイリオとか
- コメント履歴のところが吹き出しになっている。
- 「2日前」としか表示されないところに具体的な日時情報を追加
- Redmine3.4, 4.0で動作済み。
- 「My Redmine」でもこのテーマが使えるようになった。
気づき・メモ
プラグイン開発楽しそうと思いました。 (大変さもあるだろうけど) 「こういう機能を追加したい」という要望を実際につくって、実現するってやりがいあるよなー。
LT3 Redmine4系の利用が増えてきた!!プラグイン作者のドキドキな夏休み akiko さん
発表資料
20190831 Redmine Tokyo - プラグイン作者のドキドキな夏休み -
気づき・メモ
- 基本はテスト(コード)をしっかりつける
- 使い方が難しすぎないようにする
- 報告のあるバージョンのRedmine、DBエンジン、プラグイン複数をそろえて再現性を確認。
- テストコードをこまめに治す
- CI/CD環境はなくてはならない。
プログラマの「あるべき姿」を見事実行されている。すばらしい。
手書きのプレゼン資料って味があってよいなぁ。
「こどもれっどまいん」すごかったなー!
LT4 (仮)Redmine on GKE KENJI TSUTSUMI( @maro_kt )さん
発表資料
(公開されたら更新します)
内容
- なんかレスポンスの遅いRedmineが社内にある⇒使っていくうちに遅いからはらたってきた
- Redmineが台湾がある。(東京リージョンがなかったときに立てたサーバ)
- GCPとRedmineの権限をGETできたのでGKEで動かすことに。
- 9/25のGoogleCloudSummit OSAKAでも登壇されるそうです。
気づき・メモ
オンプレでRedmineを環境構築するのも大変そうやけど
クラウドとなるとリージョンとかクラウドならではの考えないといけないことが
別途でてきて違う難しさがあるなぁ。
LT5 『ある工場のRedmine 2019』 Redmine 4.0 にバージョンアップしてみた netazone さん
発表資料
内容
- Redmine4.0はいいぞ。
- でもバージョンアップ検証は超たいへん。
- 移行当日:データ移行、添付ファイル以降、サーバ切り替え⇒トラブル発生。どう切り抜けたか?
気づき・メモ
Redmineを単に利用する側なので実際に環境を作って運用する人たちの苦労がよくわかりました。
バージョンアップは一筋縄ではいかなそう。
データ移行やプラグインの依存関係とかいろいろ考えないといけないことが多い。
ユーザーディスカッション
アンケート「何を話すか?」
- 構築やシステム運用・保守
- Redmineの使い方
- 導入方法
- 活用事例の共有
自分は「Redmineの使い方」を選択。
それにしてもこのリアルタイムでアンケート集計が見えるサービスいいなー。
「DirectPoll」というらしい。
「Redmineの使い方」について
ガントチャート
- 質問:ガントチャートってどのバージョンがら使えるようになった?
- 回答:初期から使えていた。(新しい機能だと思ってた)
開始日と終了日の扱い
- 回答:初期から使えていた。(新しい機能だと思ってた)
- 質問:MS Projectのようにクリティカルパスが流動的に変われば便利なのに。そういうの作れないか?
- RedmineのDBに手を入れる改修は難しい。
- issueにタグを打つプラグインがある。
活用事例
- 質問:Redmineは開発系で使われているイメージだが、エンドユーザの活用事例はどんなものがある?
- 海外留学の手配をチケットを登録して手続き記録を管理する。
- Webメディアの海外のサイトの日本語版への翻訳作業をチケット管理。報酬支払をチケット集計で計算。
作業時間の管理
- 質問:1つのチケットに複数の担当者は割り当てられない。こういうのはどうやって対処する?
- Aさん担当のチケット⇒複数人数でやる場合、子チケットを複数切って複数人に割り当てる。
作業時間の集計方法
- Aさん担当のチケット⇒複数人数でやる場合、子チケットを複数切って複数人に割り当てる。
- Redmineで集計はしていない(見える化が厳しいから)。CSVでデータを引っこ抜いて、ExcelやBIツールで分析する。
- Redmineに集計機能自体はあるが、機能不足感。
チケットの扱い
- 1機能の設計、実装、テストごとでチケットを切って管理する。
- バージョン管理でチケットをつかっている。
- Gitのブランチの切り方:バージョン番号。コミットメッセージにチケット番号を明記するルールにしている
- 1つのチケットで複数のバージョンを管理できるようになったらいいのに(要望)
- 質問:チケットに関係する添付ファイルはRedmine?別のところ?
- 添付ファイルの容量制限(5MB)。動画とかを添付したいが、制限に引っかかって困る。
- 赤羽さんはファイルサーバとしてRedmineを利用することを推奨。
- 未着手のタスクの優先度の交通整理をしたい。積みあがったタスクを自由に上げ下げできるようにしてほしい
- 「優先度」というカスタムフィールドをつけて管理するとかしてたが、あまりうまく機能していない。
バージョンアップ対応
- 「優先度」というカスタムフィールドをつけて管理するとかしてたが、あまりうまく機能していない。
- 機能性で上に説得しようとすると費用対効果の話が出てくるし、判断が揺れてしまう。
- あらかじめ、脆弱性対策のため2年に一度やるとかにすると説得しやすい。
- 4.0 -> 4.1への移行。プラグインの影響はさほど大きくはない。
- backlogプラグインというのがある。不具合が多く、 4.x系に対応していないので、3.x系から4.x系への移行ができなくて困っている。
- 質問:プラグインの検証ってどうやってるの?
- 使っているプラグインのチェックリストを作って、一つ一つ動くか確認するとか。
クロージング
発表者募集しているが、いきなり発表がつらい人はLTやってみないか?
何話していいかわからない人は、この流れで考えてみよう
- 使っているプラグインのチェックリストを作って、一つ一つ動くか確認するとか。
- どんな課題を抱えているか?
- どのように解決しようとしたのか?
- 結果どうなったのか?
課題の大小・失敗/成功は関係ない。取り組んだことを整理してみる。
全体の感想・気づき
Redmineの維持・運用の大変さを知る
活用事例もさることながら、バージョンアップやデータ移行などの話も聞かせてもらって
維持・運用の大変さがわかった。新機能すげーと単純に喜べない(笑)
今までRedmineを単に使う側だったのでこのへん全然意識してこなかったけど
自社の請負開発が立ち上がりはじめてRedmineも使い始めたので維持・運用のノウハウも
勉強していかないとなと思うのでした。Redmineはいろんな使い方ができる
実際の開発でバグ管理くらいにしか使ってこなかったのでRedmineは
「技術者のためのツール」だと勝手に思ってたけど、エンドユーザで実際に運用されていることに驚き。OSSの貢献イメージがしやすかった
登壇された皆さんの話からRedmineというオープンソースに対してどうissue対応しているかがよくわかった。
これも勝手なイメージだけど、OSSってSpringとかのフレームワークでソースコードをひたすら直して
テストツールでテストしてーと「実際に動くイメージが見えない。地味な修正作業」の感じがしていた。
RedmineはいわゆるWebアプリケーションなので、変更したら動くイメージがわかっていいなー、となんとなく。チケット型駆動開発の実例を見た
ユーザディスカッションの話を聞いていると、「○○機能の設計」でチケット、作業細分化のために子チケットと
とにかくチケットを切る量がすごい。まさに「チケット駆動型開発」だなと。
自分が現場でやっていたチケットの扱い方、切り方の粒度とは全く違うなと。
赤羽根さんのトークセッションのときに「30万チケット?そんなんどう使ったらそんな数なるん?」
と全然イメージできなかったけど、このペースでチケット切りまくって運用何年もしていったら
そら30万こえるわな。そもそも自分が今までやってたチケット切る単位少なすぎと思った。
「チケット駆動型開発」みたいな本を読んでみようかなと思った。おまけ
会場のようす(さくらインターネットさん)
めっちゃオサレ。。。こんなところで働きたい。今回の勉強会でもらったノベルティ
木製のコースターとPCキーボードカバー。勉強会の様子(Twitterモーメント)
モーメントうまく作れなかったけど、いいまとめがあったのでこっちを。 togetter.com