【読んでみた】RPAの威力
こんにちは。
今日は「RPAの威力」という本を読んだので
要点や感想を書きます。
読んだ本
なんでこの本を読もうと思ったの?
理由は主に下記3点。
- RPAというキーワードがよく出てくるようになって気になるから。
- 「RPAってなんだろう?RPA使うとおいしいの?」が知りたくて。
- 今の職場で「UiPath」というツールが試験的に導入されはじめてて、それがRPAのツールだったと知って、これはRPAもっと勉強しないとけなくね?と思って。
目次
第1章 RPAの本質
第2章 進め方と成功のポイント
第3章 先進8社の取り組み
第4章 RPAの将来像
要約
RPAの活用例
- 販売処理、経理処理などの事務処理作業
- 商品登録、在庫連携などのバック処理
- 競合他社の動向、商品などのWeb調査
- 社内複数システムにまたがる情報の集計・分析資料作成
RPA導入の主な目的・効果
- 余力創出(高付加価値業務へのシフト)
- コンプアライアンス(不正防止)
- 業務負荷の削減・作業平準化
- 業務の見える化
- 競争力強化
- 業務正確性担保(間違い防止)
RPAの進め方のポイント5つ
- 考えるより触れ
- 業務部門とIT部門がタッグを組め
- 運用ルール・体制を考え抜け
- 現場を巻き込め
- 最適なツールを選べ
導入企業の紹介(先進8社の取り組み)
RPAの威力とは
(本書P46、47ページより抜粋)
RPAを導入した企業の変化で特筆すべきことは、「従業員の意識までが変わり自律的に行動し始める」点である。
今までは、手順・段取りを頭で思い描いて思いつきで作業していた業務を、いざロボット化しようとすると、完全にルール化しなければならない。そのため、この業務はこういうふうにしたらルール化できるのではないか考えた上で、ロボットにやらせようとする。
その結果、どうしてもできないところだけは人間がやるという形に、仕事のやり方をかえていくようになる。自ら考えて行動することが生産性を高めることにつながる。このように意識が変わっていくことが、実はロボット導入の大きな副次的な効果である。
「RPAの威力」は、働く人たちの意識と行動までを変え、自律型組織へと会社を変質させるチカラなのである。
RPAの今後
先進的な企業はRPAを通じて現在進行形で単純作業を効率化してその範囲を拡げていっているが、RPAはそのうちIoT、AI、ビッグデータといった新しいデジタル技術とのつなぎ役になっていくだろう。
RPAによりどんどん業務がデジタル化していく中で、これから人間は担うべき役割は
- 人間の心の機微を読んだコミュニケーション
- イノベーション・革新的なコンセプトの創造
- ビジョニングとリーダシップの発揮
といった「ロボットではできない(難しい)」ところにある。
感想・気づき
導入事例を交えて、「RPAって何?」「RPAを導入すると何がうれしいの?」を解説している本。
環境構築や実装などテクニカルなことは記載はないので、そのへんは別の本を読む必要がある。
「労働者の生産性を高める」「余力を生み出し、さらに高い価値の仕事を人にしてもらう」も大切だけど、「この業務、RPA使ったら解決するんじゃね?」「この業務、無駄じゃね?こうしたらいいんじゃね?」とRPA導入を通じて、会社が(労働者が)自律的に行動するように意識が変わっていくところが良いところなのだということをこの本では強く訴えているなぁと思った。
RPAを導入している会社は半信半疑ながらも「とりあえずやってみよう。やりながらいろいろ考えて詰めていこう」の精神でチャレンジしている。そういう「スピード感」が重要なんだなと思った。
導入事例は、「結果としてこれだけ時間を短縮しました」といった成果を中心に記載してるんだけど、「こういうところに苦労した、ハマった」といったところも書いてくれるといいなぁと思った。(ページの都合上、そのへんは難しいか)